イチロー氏、殿堂入り候補に 日本勢初選出が確実―米野球
米国野球殿堂は18日、全米野球記者協会の投票により決定される2025年の殿堂入り候補者を発表し、MLBマリナーズ等で通算3,089安打(日米通算4,367安打)を記録したイチロー氏(51歳、本名鈴木一朗)を含む14人が新たにリストに名を連ねた。イチロー氏の実績から、日本人として初の選出がほぼ確実と見られており、マリアノ・リベラ氏に次ぐ史上2人目の満票選出となるかが注目されている。投票は12月31日まで行われ、結果は来年1月21日に発表される。
野球記者協会に10年以上在籍する記者の投票で、殿堂入りには75%以上の得票が必要とされる。日本からは野茂英雄氏や松井秀喜氏が過去に候補となったことがある。
2001年にプロ野球オリックスからマリナーズへ移籍し、2019年に引退したイチロー氏は、10年連続で200安打以上と打率.300以上を達成し、外野手としてゴールドグラブ賞を受賞。一度は最優秀選手(MVP)と盗塁王に輝き、2度は首位打者となり、2004年にはシーズン262安打のMLB記録を打ち立てた。
新たに候補に加わった14人の中には、通算251勝を挙げた投手CC・サバシア氏も含まれている。
大谷がシルバースラッガー賞 DH部門、2年連続3度目―米大リーグ
米国メジャーリーグにおいて、攻撃面で顕著な成果を挙げた選手に与えられるシルバースラッガー賞が12日に発表され、ドジャース所属の大谷翔平選手がナショナルリーグの指名打者(DH)部門で受賞したことが明らかになりました。前年はエンゼルスに所属してアメリカンリーグのDH部門で受賞しており、これで2年連続3回目の受賞となります。
鎌田に人種差別行為か イングランド・サッカー
イングランド・プレミアリーグのクリスタルパレスは10日、同クラブに所属する日本代表MF鎌田大地が9日のフラム戦のホームゲーム中に人種差別を受けたと報告され、現在調査を行っていると発表しました。クラブは、加害者が特定されれば厳しい措置を取る方針です。鎌田選手はこの夏にチームに加わり、フラム戦では後半のタックルで退場処分を受け、チームは0-2で敗北しました。
大谷が候補者入り 鈴木も、シルバースラッガー賞
米国大リーグで攻撃面で顕著な活躍をした選手に贈られるシルバースラッガー賞の候補が4日に発表され、ドジャース所属の大谷翔平選手がナショナルリーグ指名打者部門の候補2人に選ばれました。前年はエンゼルスに所属し、アメリカンリーグの指名打者として受賞しており、2年連続受賞の可能性があります。
栗山氏は「野球の素晴らしさを伝えた」と大谷選手を祝福しました。
大谷選手は今シーズン、54本のホームランと130の打点を記録し、ナショナルリーグの打撃タイトルを獲得しました。打率は.310で、史上初の50本塁打と50盗塁を達成しました。もう一人の候補者はブレーブスのマルセル・オズナです。
外野手部門では、カブスの鈴木誠也選手が5人の候補に名を連ねました。3年目の今シーズンは、打率.283、21本塁打、73打点を記録しました。
受賞者は各球団の監督とコーチの投票によって決定され、12日に発表されます。
大谷は1番指名打者 ドジャース、勝てば4年ぶり制覇―米大リーグWS
米大リーグの今シーズンの王者を決定するワールドシリーズ(WS、7回戦制)の第4戦が29日、ニューヨークで開催され、ナショナルリーグ優勝のドジャースとアメリカンリーグ優勝のヤンキースが対戦しました。ドジャースの大谷は、第2戦で左肩を痛めながらも、1番指名打者として出場し、第3戦に続いて先発メンバーに名を連ねました。
ドジャースがこの試合に勝利すれば、4連勝となり、4年ぶり8回目のチャンピオンに輝くことになります。
南野が2得点1アシスト モナコ、5発大勝―サッカー
サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)は22日、各地でグループステージ第3節が開催され、モナコ(フランス)の南野拓実はホームでレッドスター(セルビア)との試合にフル出場し、先制点を含む2得点1アシストで5-1の勝利に大きく貢献した。モナコは2勝1分けで勝ち点7を獲得している。
守田英正は後半途中から出場し、スポルティング(ポルトガル)はアウェイでシュトルム・グラーツ(オーストリア)に2-0で勝利し、2勝1分けで勝ち点7を得た。チェイス・アンリは試合終了間際に出場し、シュツットガルト(ドイツ)はユベントス(イタリア)に1-0で勝利し、1勝1分け1敗で勝ち点4を獲得した。
大谷「喜び感じる」 米大リーグ
米大リーグ、ドジャースの大谷は15日、1勝1敗の状況で迎える16日のナ・リーグ優勝決定シリーズ第3戦、メッツ戦(ニューヨーク)の前日記者会見に出席した。地区シリーズも含む、初めてのプレーオフを振り返り、「楽しかった。この時期まで野球を続けられていることに喜びを感じています」と述べた。
サウジ戦へ調整開始 サッカー日本代表
サッカー日本代表は7日に、2026年ワールドカップアジア最終予選C組第3戦のサウジアラビア戦(10日)に備え、敵地ジッダでの調整を開始しました。遠藤(リバプール)や28歳で初めて選出された大橋(ブラックバーン)を含む17人が集結し、夜間でも30度を超える暑さの中でボールを回したりパス練習をするなど、軽いメニューで汗を流しました。
川崎、強さどこへ 悔やまれる前半―ACLサッカー
アウェーでの厳しい環境下、強敵である蔚山を打ち負かした強さは消えてしまったようだ。リーグ戦やルヴァン杯との試合が続き、メンバーの入れ替えがあったとはいえ、川崎のエンジンがかかるのは明らかに遅れていた。
プレスをかけるタイミングを見計らったものの、相手はパス回しで一枚も二枚も上手だった。「ボールを奪えない時、どう立ち回るかが不明瞭だった」と中盤の山本は語る。高井のパスミスから生じたピンチで、セサルアイダルが不要なファウルを犯し、PKを与えてしまい、簡単に先制点を許してしまった。ベンチのメンバーを考慮に入れても、前半は失点を避けることを最優先にすべきだったかもしれない。
後半に河原やエリソン、マルシーニョを投入してからは、ようやく攻勢を強め、最後の20分間は相手陣内を圧倒し続けた。「チャンスが全くなかったわけではない」と鬼木監督は言う。しかし、試合終了までゴールを決めることができず、歓喜の瞬間は訪れなかった。
平日の夜に集まったサポーターにとって、これほど残念な試合はなかった。「少なくとも引き分けには持ち込まなければならなかった。本当に悔しい」と鬼木監督は語った。その言葉が、すべてを物語っていた。
錦織とのペア「楽しかった」 テニス・ジャパンオープン
20日にプロ転向を表明した18歳の坂本は、錦織とのペアでダブルス本戦に出場。第1シードの実力者ペアを相手に第1セットを奪い、マッチタイブレークに持ち込む粘りを見せた。坂本も高速サーブでエースを決めるなど持ち味を示し、「憧れの選手とこういう舞台で試合ができて、楽しかった」と充実感たっぷりに話した。
ともに盛田正明テニス・ファンドの支援を受け、米フロリダ州のIMGアカデミーで力をつけた。錦織は「いつ爆発してもおかしくないような選手。来週か5年後か分からないが、楽しみにしている」と、後輩の成長に期待を込めた。
大谷が48号 アジア勢最多の通算219本―米大リーグ
米大リーグは17日、各地で行われ、ドジャースの大谷はマーリンズ戦に1番指名打者(DH)で出場し、三回に右越えの48号2ランを放った。レンジャーズなどでプレーした秋信守(韓国)を上回るメジャー通算219本塁打とし、アジア出身選手最多記録を更新した。
カブスの鈴木はアスレチックス戦に3番DH、レッドソックスの吉田はレイズ戦に4番DHで出場。
ニューウェイ氏、来季アストンマーティン入り ホンダと26年からタッグ―F1
アストンマーティンF1チームは10日、'優勝請負人'として知られる英国のマシンデザイナー、エイドリアン・ニューウェイ氏(65歳)が来年3月から'マネージング・テクニカル・パートナー'として着任すると発表しました。アストンマーティンは2026年からF1に正式に復帰し、ホンダからパワーユニットを供給されることになっています。
ニューウェイ氏は'空力の鬼才'と称され、ウィリアムズやマクラーレンでの成功を経て、2006年からレッドブルに在籍し、昨シーズンまでドライバーと製造者の両部門で合計13のタイトルを獲得しました。今年5月には、2025年第1四半期にレッドブルを離れることが発表され、フェラーリを含む複数のチームが彼の獲得に動いていました。
メジャー全体で盗塁増加 規則変更、大谷らの追い風に―米大リーグ
米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手は2日のダイヤモンドバックス戦で3回の盗塁を成功させ、シーズン盗塁数を46に伸ばした。今季の米大リーグで45盗塁以上を記録したのは、既に61盗塁を達成しているデラクルス(レッズ)に次いで2人目である。昨季はアクーニャ(ブレーブス)を含む5人が45盗塁を超え、2021年は1人、2022年は無しと、近年増加傾向にある。
昨季のメジャー全体での盗塁総数は3503で、前年の2486から40%以上の増加を見せた。これは23年からの規則変更が大きく影響している。投手が3度のけん制で走者をアウトにできなければ、自動的に進塁を許すルールが導入された。また、接触プレーによる負傷防止のためにベースの一辺を約8センチ延長し、塁間距離が縮まり、走者がタッチを避けるチャンスが増えた。
大リーグでは、本塁打中心の野球が試合を単調にしているとの懸念があり、盗塁が容易になったことで、スポーツ専門局ESPNは「盗塁が再び注目され、足の速い選手がスターになりつつある」と報じている。盗塁が試合のアクションを増やし、観客数の増加にも寄与しているとされている。
6回義務化でけが防止? 先発投手の新ルール検討―米大リーグ
米大リーグ機構(MLB)は、先発投手が最低6イニングを投げることを義務付ける新ルールの導入を検討していると、スポーツ専門局ESPNが報道した。MLBはこれまでにも、ピッチクロックの導入などの革新的なルールを採用してきた。この新規則が採用されれば、投球スタイルや投手の起用法に大きな変化がもたらされるだろう。
ブルペンデーの頻繁な利用により影を潜めていた先発投手の価値を回復させるとともに、怪我の予防もこの新ルールの目的である。現在、160キロの速球を投げる投手が増えている一方で、肩や肘の怪我も目立っている。6イニングの義務化により、投手は球速に頼らずに長いイニングを投げるためのペース配分を学ぶことになり、怪我のリスクが減少するとESPNは伝えている。
この報道に対して、メジャーリーグ1年目のカブスの今永選手は「そのルールが採用されれば適応し、技術を磨くことになる。試合はより面白くなるだろう」と述べた。しかし、速球派の投手は力をセーブする投球に移行する可能性があり、「豪快な投手が姿を消すかもしれない」との懸念も示した。通算260勝を誇るアストロズのバーランダー選手は「この考え方を評価している。3~5イニングを力強く投げることではなく、試合の後半まで投げる方法を学ぶことを奨励する必要がある」と新ルールを歓迎している。
投球数が100球に達する、自責点が4以上になる、負傷する場合は、新ルールの「義務」から除外される方向であるが、導入されるとしても、検討を重ねた後、数年かかる見込みである。バーランダー選手は「多くのポジティブな要素があると思うが、大規模なルール変更になるため、実現方法には慎重を期す必要がある」と述べている。
大谷、全球団制覇の一発 40本塁打、40盗塁も間近―米大リーグ・ドジャース
ドジャースの大谷は、メジャーリーグ7年目にして「全30球団制覇」のホームランを打った。これまで29球団にホームランを記録し、残るカージナルス戦の5回2アウトで、甘い変化球を捉え38号ソロホームランを放った。日本選手としては初の快挙で、「どのチームでも、どの投手でも打席で結果を出せるのは良いことだ」と語った。
前日に続き、愛犬デコピンが描かれたスパイクを履き、1回と3回に盗塁を成功させ、盗塁数を37に伸ばした。これにより、過去に5人しか達成していない「40本塁打、40盗塁」の記録にまた一歩近づいた。
しかし、8月は打率が1割台に落ち込み、調子を落としている。「構えている段階で、望ましい未来が見えにくい。自分の状態を高めることも技術のうち」と述べた。
高橋宏、投げて打って奮闘 苦しみながらも10勝目―プロ野球・中日
神宮球場の蒸し暑いマウンド上で、中日の高橋宏選手は苦戦を強いられた。制球が安定せず、投球数が増加したが、それでも6回2失点で試合を作り、打席ではタイムリー内野安打でチームに勝利をもたらした。「自分の勝ち試合ではなく、野手たちに支えられた」と謙虚に述べた。
ピンチの場面では四球が絡んだが、要所を締めて5回まで無失点に抑えた。1点リードの6回、2アウトからチームメイトが連打し、満塁で打席に立つと、ファウルで粘り強く戦い、9球目に高くバウンドする打球を放ち、全力疾走で二塁内野安打を記録し、貴重な追加点を挙げた。その後、押し出し四球と暴投でさらに2点を追加した。
続く守備では、村上とオスナに連続適時打を許し2点差に詰め寄られたが、高橋宏選手は交代させられず、宮本に対しては150キロを超える直球で連続ストライクを取り、スプリットで三振を奪った。内山には変化球を投じて中飛に打ち取り、流れを断った。
プロ4年目で初めての2桁勝利となる10勝目を達成し、規定投球回数は1イニング不足しているものの、防御率は0点台を保っている。エースとしての役割を十分に果たしている。
14歳V、母は日本人 スケートボード
スケートボード女子パークで金メダルを獲得したのは、日本人の母を持つオーストラリアのトルーです。彼女は3回目の試技で空中技を多用したルーティンを披露し、見事逆転勝ちを収めました。14歳の彼女は「スコアを見て、表彰台が確実だと感じた」と自信を持って語りました。そして、最も価値のあるメダルを手に入れました。
国際オリンピック委員会(IOC)によれば、彼女はオーストラリア史上最年少の金メダリストになりました。「信じられないほど驚いている。とてもクールだし、興奮が収まらない」とトルーは感情を表現しました。彼女の母、愛子さんは「まだ実感がわかないけれど、とても嬉しい」と娘の偉業を喜びました。
戸上、主導権握れず 卓球
初めての出場で戸上はベスト16で敗退した。彼の特徴である大胆な両ハンドドライブも、相手の技術には及ばなかった。「張禹珍選手のフォアハンドが怖くて、自分のリズムを作れなかった」と述べ、一ゲームも取れずに敗れ、「とても悔しい」と落胆した声を漏らした。
団体戦が始まる5日までには、心身をリセットするには充分な時間がある。全日本選手権で2度の優勝経験を持つ彼は、「この敗北を次に活かす。メダル獲得を目指し、チームとして一致団結して頑張る」と決意を新たにした。
波紋広げる中国競泳ドーピング問題 WADAへ批判、高まる緊張
パリオリンピックの開幕が近づく中、ドーピング問題が注目を集めています。2021年の東京オリンピックの数ヶ月前に行われたドーピング検査で陽性反応を示したにも関わらず、オリンピックに出場が許可された中国の23人の競泳選手について、今年4月にその事実が明らかになりました。独立検察官の中間報告では、世界反ドーピング機関(WADA)に不正はなかったとされていますが、WADAの信頼性や隠蔽を疑う声がまだ残っています。
中国の選手たちは国内大会で採取された検体から禁止されている薬物トリメタジジンが検出されました。中国の反ドーピング機関は、宿舎の食物汚染が原因として処分を行わず、WADAもこれを容認しました。宿舎の調理場からも同じ薬物が検出されました。中間報告書は、WADAが中国の選手に特別な配慮をした証拠はないと結論付けています。
トリメタジジンは持久力を向上させる効果があるとされています。2022年の北京冬季オリンピックでは、フィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ(ロシア)がオリンピック前に採取された検体からこの薬物が検出され、4年間の資格停止処分を受けました。中国の競泳男子選手、孫楊の検体からも検出されたことがあります。
問題の中国の選手23人のうち、11人がパリオリンピックに出場する予定です。ロイター通信によると、競泳男子でオリンピック金メダルを多数獲得したマイケル・フェルプス(米国)は「アスリートとして、もはやWADAを盲信することはできない」と批判しています。米国の反ドーピング機関(USADA)も報告書に疑問を投げかけています。
一方、USADAは昨年の陸上世界選手権男子200メートルで銀メダルを獲得したエリヨン・ナイトン(米国)が3月の検査で禁止薬物に陽性反応を示したにもかかわらず、汚染された肉の摂取が原因である可能性が高いとして、過失がないと結論付けました。ナイトンは米国代表選考会への参加が許可され、パリオリンピックの出場権を獲得しました。WADAはUSADAのこの決定を批判し、両者の間の緊張が高まっています。
過去にはロシアの組織的なドーピングがスポーツ界に暗い影を落としました。クリーンな大会を実現するためには、選手自身の自覚と責任ある行動が求められています。
大谷、真美子さん伴い登場 ジャケットに「愛犬」も―米大リーグ球宴
オールスター戦の前には、選手たちがレッドカーペットを歩く恒例のイベントがあります。ドジャースの大谷翔平選手も、妻の真美子さんと共にこの行事に参加しました。気温35度を超える中、二人は手を取り合い、ファンの歓声に応えつつ約100メートルを歩きました。
大谷選手は茶色のスーツに白いシャツ、白いスニーカーを合わせて登場しました。ジャケットの内側には、愛犬デコピンのイラストが描かれており、「MLBネットワーク」のインタビューで「このスーツは愛犬の色をしており、中には愛犬のプリントがある」と笑顔で語りました。
真美子さんは白いドレスを選び、大谷選手は「普段とは違う装いで、楽しみにしていたと思うので、今日は存分に楽しみたい」とコメントしました。
球宴に初めて選出された今永選手は、黒のスーツを着て参加しました。前日の練習で大谷選手と話す機会があり、「成功への道を聞くことが、ここでの成功に繋がるので、色々と教えてもらった」と振り返っています。
イングランド、悲願へ王手 ロスタイム弾で劇的勝利―サッカー欧州選手権
イングランドは初のタイトル獲得に王手をかけた。決勝点を挙げたのは途中出場したワトキンスで、後半ロスタイムに難しい角度から鋭いシュートを決め、「言葉を失った。全てを味わい、ピッチを離れたくなかった」と語った。試合終了の笛と共に、英雄的なストライカーを中心に喜びの輪が広がった。
前半7分、自陣でのボール失うミスから失点したが、すぐに冷静さを取り戻し立て直し、18分にケーンのPKで同点に追いついた。その後はボールを支配し、疲れが見え始めた後半もこう着状態を保った。サウスゲート監督の大胆な交代策が功を奏し、途中出場の選手たちが勝利を引き寄せた。
低調な試合を重ねながらも、粘り強く接戦を制してきた。前回大会でPK戦で敗れた悔しさを胸に、今大会最高のチームと称されるスペインとの決勝に臨む。不利が予想されるが、ベリンガムは「一発勝負では何が起こるかわからない」と番狂わせを信じている。
大谷、4年連続で球宴選出 DH部門、ファン投票で―米大リーグ
米大リーグ機構は3日、オールスター戦(16日、テキサス州アーリントン)に先発出場する野手を決めるファン投票の最終結果を公表し、ナ・リーグの指名打者部門で大谷翔平(ドジャース)が選ばれた。これで4年連続4回目の球宴出場となる。過去3年間はア・リーグのエンゼルスから選出されていた。
投票は2段階に分けて行われ、大谷は第1段階で277万票以上を獲得し、2位のカイル・シュワーバー(フィリーズ)に約127万票の差をつけた。両選手は最終投票に進み、大谷は63%の得票率を記録した。
今回の投票で各ポジションの先発野手が確定。投手と控え野手は選手間投票等で選ばれ、全出場選手は7日に発表される。
日本人選手としてファン投票で最も多く選出されたのはイチロー(元マリナーズ)で、10回の出場のうち9回がファン投票によるものだった。
ドジャース、「アフィーラ」と契約 米大リーグ
大谷翔平選手と山本由伸投手が在籍する米大リーグのドジャースは、25日にソニーグループとホンダの共同出資によるソニー・ホンダモビリティーの電気自動車ブランド「アフィーラ」とのパートナーシップ契約を締結したことを発表しました。今シーズン、ドジャースタジアムではその試作車が披露されることになっています。
自力で切り開く将来 より速く、より安定感を―F1角田
自動車F1シリーズは23日の決勝で第10戦スペインGPに突入し、欧州ラウンドが本格化する。4年目のフル参戦で活躍が目立つRBの角田裕毅(24歳)は、第9戦カナダGPで契約延長が発表され、2025年も正ドライバーを務めることが決定した。「レッドブルとホンダの長期プロジェクトの最終年に貢献できることを楽しみにしている。F1ドライバーとして成長し、より多くのポイントを獲得し、表彰台や優勝を目指す」と意気込んでいる。
ホンダとレッドブルグループのパワーユニット(PU)提供関係は、2018年にグループのトロロッソ(前シーズンはアルファタウリ、現在はRB)で始まり、2019年からはレッドブルチームにも拡大された。ホンダは2021年に正式な参戦を終了したが、2022年以降も実質的にホンダ製のPUでレッドブル系列の2チームが走っている。
ホンダは2025年でレッドブルとの道を分かち、2026年から正式に参戦を再開し、アストンマーティンと提携する。2026年に角田がどのチームで走るかは注目されているが、アストンマーティンを含む有力チームからの関心を引くためには、速さと安定性を高めることが重要だと彼は理解している。
「F1の世界では何が起こるか予測できない。自分のパフォーマンスに集中したい」と角田は語る。カナダGP後のドライバーズランキングで19ポイントを獲得し、10位に位置している。上位チームに挑戦し、入賞争いで常に名を連ねている。今シーズンは2回の7位が最高成績で、さらに印象的な成績を残せば、自らの将来を切り開くことに繋がるだろう。
希代のスター河村 人々を魅了する人間性―バスケ・日本の司令塔
河村勇輝は恐れ入るべき存在だ。世界大会で初めての出場となった若き司令塔は、昨年のワールドカップで一躍時の人となった。ある舞台裏の出来事が、改めてそのことを思い起こさせた。
河村の活躍により、フィンランドという強敵に勝利したグループステージ第2戦の直後、多くのメディアが彼のもとに集まった。選手との間に設けられた柵は、人々の重みで倒れそうになっていた。その光景を見た河村は、「押し合わないでください。大きな声で話しますから」と呼びかけた。周囲が祝賀ムードに包まれる中でも、当時22歳のチーム最年少は、コートを離れるときも自然体を崩さなかった。
その後、河村は「チームは勝利したが、ゲームを作る上でうまくいかなかった部分もあった」と振り返った。彼の頭の中はすでに次の試合に向けていっぱいだった。司令塔として、常に冷静にチームを見守ることが重要だが、日本の歴史的な快挙、そして初めての大舞台での自身の大きな貢献にもかかわらず、彼は感情に流されることはなかった。
ワールドカップ後の彼の活躍はよく知られている。横浜BCのホームゲームは、立ち見が出るほどの盛況ぶりで、これまでバスケットボールを見たことがなかった新しいファン層を獲得した。オフシーズンには、イベントやテレビCMへの出演で大忙し。彼はバスケットボール界を超えて、日本を代表する人気アスリートとなった。
日本代表の渡辺雄太は河村のことを「とても良い性格で、本当に素晴らしい人物」と評している。常に向上心を持ち続け、謙虚さを忘れない河村は、その人間性でも多くの人々を魅了し、真のスターであると言えるだろう。
鈴木「まずまず」デビュー サッカーW杯予選
22歳の鈴木がA代表デビューを飾った。後半開始から堂安に代わってピッチへ。左足でゴールを狙うなど果敢に攻撃に絡み、30分には相馬へのパスが、小川の追加点につながった。自身は無得点で、物足りなさを口にしつつも「ボールに関わった時は、見える景色も良かった。まずまずだと思う」と振り返った。
久保と同世代で、昨年の夏からデンマークでプレー。パリ五輪世代の主力を担ってきたが、五輪本番には出場しない見通し。今後はA代表にどれだけ食い込めるか。「結果は後からついてくる」と、淡々と先を見据えた。
メッツの千賀、復帰見通せず「悔しい」 右肩痛め今季登板なし
右肩を痛めて負傷者リスト入りしている米大リーグ、メッツの千賀滉大投手が27日、ニューヨークで報道陣の取材に応じ、今季はまだ大リーグでの登板がない状況に「とても悔しい気持ちが強い」と心境を語った。
メジャー1年目の昨季は12勝を挙げた千賀は、右上腕三頭筋の炎症が先週新たに判明した。復帰時期が見通せず、「自分自身がどういう状況なのか分かっていない。とにかく一つ一つ、一歩一歩進みながら。ここに合わせて、というのはできない現状」と説明した。
錦織、1回戦は世界166位と 全仏テニス
テニスの四大大会、全仏オープンの主催者は24日、予選勝ち上がり選手も含めたシングルスの組み合わせを発表し、男子で元世界ランキング4位の錦織圭(ユニクロ)は、26日の1回戦で世界166位のガブリエル・ディアロ(カナダ)との対戦が決まった。錦織は2021年全米オープン以来の四大大会出場となる。
今永は7回無失点 ダルビッシュ、日米200勝懸け先発―米大リーグ
米大リーグは18日、各地で行われ、カブスの今永はパイレーツ戦に先発登板し、7回を4安打無失点、7奪三振と好投した。勝ち負けは付かず、自身の開幕6連勝はお預けとなった。同僚の鈴木は2番右翼で出場して4打数無安打。チームは1―0でサヨナラ勝ちした。
パドレスのダルビッシュは日米通算200勝を懸けてブレーブス戦に先発。ドジャースの大谷はレッズ戦に1番指名打者で先発メンバーに名を連ねた。
ドジャース、ヤクルトと契約 米大リーグ
米大リーグで大谷翔平選手と山本由伸投手の所属するドジャースは16日、飲料メーカーのヤクルトと複数年のパートナーシップ契約を結んだと発表した。本拠地ドジャースタジアムの外野フェンスと左翼後方にロゴが掲載される。
ドジャースは全日本空輸(ANA)などの日本企業と次々と契約し、関係を深めている。
仲里と奥村、五輪逃す レスリング五輪世界最終予選
レスリングのパリ五輪世界最終予選は10日、イスタンブールで行われ、男子グレコローマンスタイル97キロ級の仲里優力(佐賀県スポーツ協会)と同130キロ級の奥村総太(自衛隊)は共に五輪出場を逃した。
仲里は3位決定戦でキルギス選手に敗れた。奥村は敗者復活戦に勝ち、3位決定戦に臨んだが、エストニア選手に屈した。
F1レジェンドに思いはせる セナの死から30年―ブラジル
伝説のF1ドライバー、ブラジル人のアイルトン・セナがレース中の事故で死去してから1日で30年がたった。出身地サンパウロではサーキットなどゆかりの地をファンらが訪れ、「音速の貴公子」と呼ばれた在りし日のレジェンドに思いをはせた。
今年も11月にF1グランプリが開かれるインテルラゴス・サーキットでは、セナの名前を冠した恒例のマラソン大会が開催され、約1万人が参加した。セナを思い起こさせる黄色のヘルメットと赤のつなぎ姿で5キロの部に参加したジュベナル・フェレイラさん(54)は、1993年にセナがこのサーキットで優勝したレースを生で観戦した記憶が今でも鮮明に残る。「ここにいることが名誉であり光栄だ」と胸を張った。
サンパウロ市内にある墓は、セナの写真や似顔絵などで飾られ、献花したり祈りをささげたりする人々の姿が途切れなかった。仲間と訪れたチアゴ・ソアレスさん(39)は、ホンダのエンジンを搭載したマクラーレンの車で勝利したセナにならい、初めて購入した車がホンダ製だった。「あきらめないことなどセナが多くのことを教えてくれた」とし、「困難に直面した時にセナのことを思い出す」。ブラジル人のヒーローは、今も母国の人々の心の中で生き続けている。
ここから準備本格化 OA枠はDF中心?―サッカーU23代表
サッカー男子のパリ五輪アジア最終予選を兼ねたU23(23歳以下)アジア・カップで、日本は8大会連続12度目となる五輪出場を決めた。7月24日の競技開始まで3カ月を切っており、準備は急ピッチで進んでいく。
本大会のメンバーは予選の23人から18人に減る。誰が残るのかと合わせ、大きな注目を集めるのが、最大3人の年齢制限のないオーバーエージ(OA)枠で誰を呼ぶか。30日、ドーハで取材に応じた日本サッカー協会の山本昌邦ナショナルチームダイレクターは人選の方針などについて「きょう話す内容ではない」と明言を避けた。
チームの今大会の戦いぶりを見ると、DFの選手が有力か。19歳のセンターバック、高井(川崎)のパフォーマンスは出色だったが、他の選手は横一線。前回の東京五輪で、当時A代表の主将だった吉田(現ロサンゼルス・ギャラクシー)を加えたように、経験ある選手が最終ラインに入れば心強い。
ただ、パリ五輪が国際Aマッチデー期間外に行われるため、所属クラブ側は選手を送り出す義務はない。A代表で主力の冨安(アーセナル)、板倉(ボルシアMG)らを招集できれば理想的だろうが、自国開催で理解が得られやすかった東京五輪とは違ってハードルの高さは上がる。23歳以下でも今大会に参加できなかった久保(レアル・ソシエダード)やGK鈴木(シントトロイデン)ら海外組も含めて、協会の調整力が問われる。
大谷、菊池から適時打 吉田は4安打―米大リーグ
米大リーグは27日、各地で行われ、ドジャースの大谷はブルージェイズ戦に2番指名打者で出場し、ブルージェイズの先発菊池から二回に適時打を放ち5打数1安打1打点だった。ドジャースは4―2で勝ち6連勝。菊池は6回を投げ、9安打4失点で2敗目を喫した。
レッドソックスの吉田はカブス戦に6番指名打者で出て、5打数4安打1打点。レッドソックスは17―0で大勝した。